この世界で織り成す話

自作小説を公開しているブログです。 日々更新に心がけ、精進するので、もし気にっていただけたらコメントなどいた だけるととても光栄です。

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2006/10/03/Tue 13:59:07  私事/CM:0/TB:0/

§ 伊賀 清人1-1

俺、伊賀清人は現在高校2年である。少し勉強すれば誰でもはいれるような普通の私立高校にかよっている。今日もなにもない平和な時間が過ぎてゆく。生徒は机に座り、教師は壇上で黙々と授業をすすめている。

 学校というものは不思議なもので生徒が誰一人授業を聞いていないにもかかわらず、授業は進められていく。
まあ、教師からすれば生徒が聞いていようが聞いていまいが仕事分のことだけをこなせばいい。
 チャイムが鳴る。休み時間のチャイムだ。俺は、いつも休み時間は寝たフリをして時間をつぶす。俺はいつものように寝たふりをする。そして周りの会話を聞いている。俺には友達がいない。いや、友達をつくらない。つくってはいけないのだ。小学5年の時に俺は悟った。これは世の中の暗黙のルールであるかのように俺は一切、人との関係をとらないようにしてきた。ある能力が目覚めてから・・・。
小学校5年。いつからか俺はイジメられていた。毎日、学校にいくたび誹謗、中傷されていてそんなことにはすでに慣れてきたころ。いつもどおり俺は一人で廊下をあるいていた。後ろから声がする。なにかしようとしているような掛け声だ。俺は気になり後ろを向こうとした瞬間仰向けになっていた。頭にひどい痛みを感じる。わけがわからず俺は周りをキョロキョロしていた。人が5人ほどあつまっている。一人が倒れている。その周りで4人がニヤニヤと笑っている。
「お前ばかだろ?普通気づくだろ?」
「はは!バカだバカ!」
どうやら俺は後ろからドロップキックをくらったらしい。物理的イジメにあったのはこれが初めてで陰口やものを隠されるなどは、頻繁にうけていたがまさかここまでやられるとは予想だにしていなかった。頭の中の何かが切れた気がした。俺に蹴りをかました奴を睨みつけ、死ね、死ね、死んでしまえ。とまるで呪いをかけるように頭の中で反芻した。相手がなにか言っている。俺はかまうことなく死ねを頭の中で言いまくった。1週間後、彼は死んだ。いや、俺が殺した。しかしこのころはまだ俺がこいつを殺したとは微塵も思っていなかった。
2006/10/04/Wed 00:35:29  呪いの目、呪われた心/CM:0/TB:0/

§ 伊賀 清人1-2

 しかしことあるごとに、俺がそうするたび1週間以内にそいつらが死ぬ。俺がその能力を自覚したのが中学2年のころ。俺は思春期を向かえていた。
 学校では変わらずイジメにあっていた。しかし小学校のころと少し変わり、無視するというイジメに変わっていた。俺には接触することすら害のような完全無視の状態であった。家に帰ると母と父が喧嘩している。父はここ最近、リストラにあい、飲んだくれになっていた。そのことに母が怒っているみたいだ。中学に上がってから家では喧嘩が絶えなくなった。
「ただいま・・・。」
そう俺が言ったところで、母と父はこちらをみるだけですぐにまた、喧嘩をはじめる。まるで俺という存在がすべて否定されているみたいだ。しかし一つだけ救いがある。俺には3つはなれた妹"舞"がいる。舞は兄貴思いで、いくら俺が学校でイジメられていようとお構いなしに一緒に登校、下校してくれたり遊んだりしてくれる。
 ある日のこと。外では台風の接近により激しい雨が降っていた。俺と舞は家の中で遊んでいた。このとき妹はまだ小学校6年で大切にしている人形(俺が妹の誕生日にお小遣いをこつこつ貯め、プレゼントした人形)で遊んでいた。母が部屋に入ってきた。そのとき母は、父との事で少しおかしくなっていた。
「あんたらね!遊んでる暇あったら家のことやるなり,
勉強するなりしなさい!」
そういうとおもむろに妹の手から人形をとった。そして窓を開け、裏にある川に投げ捨てた。妹が泣きじゃくる。俺は許せなくなった。そして俺は、やってしまった。母を睨みつけ殺す、殺す、死ね、死ねと頭のなかで反芻した。母は睨まれたことが気に食わなかったのか、俺を叩いて出て行った。その数日後、母は死んだ。俺はこの時すでに気づいていたのかもしれない。しかし俺は父のせいにした。父がしっかり仕事をして喧嘩なんかしていなかったら・・・。無性に父に殺意が沸いた。居間で酒を煽っている父に向かい俺は睨みつけ母の時と同じように頭の中で死ね、死ね、お前のせいで・・・死んでしまえ!と思い続けた。そしてまた数日後、父も同じように死んだ。
 俺は気づいていたのかもしれない。しかし気づかないふりを続け、結果、両親二人を殺してしまった。父が死んでやっと自覚した。俺が犯してしまった罪を・・・。

2006/10/05/Thu 02:07:23  呪いの目、呪われた心/CM:1/TB:0/

§ 伊賀 清人1-3

それからというもの学校で、俺は気味悪がられ、嫌われ者から恐怖の対称となった。あいつと話すと殺される、あいつは危険だ、などいろいろな話を耳にした。そして俺は人と関係をすることをやめた。友達だってほしいし、妹とも一緒に暮らしたい。しかし俺は、俺にはそんな権利などないことに気づいた。
父と母が死んでから俺は親の遺産で一人暮らしを初め、妹は父親の親戚に預けられた。親の貯金はかなりたまっており、俺一人が高校を出るくらいわけもない金額が通帳には貯金されていた。そして、今までにいたる。
高校にはいると噂はほぼ消え、俺は他の人となんらかわらない、普通の人間というに立場になった。しかし俺は人を殺めた。その罪は俺の心からけっして消えない。俺は犯罪者であり、殺人犯だ。父を殺してから俺は1人も殺さずに生きてこれた。これからもこうして生きていけるだろうか・・・。
午前の授業が終わり、俺はコンビニで昼食用に買ったパンを食べた。周りは仲のいいもの同士席をくっつけ楽しそうに食べている。俺は今までどおり、一人で昼食を食べている。周りのクラスメイトみたいに、楽しそうに昼食を食べたことは今までに、一度たりとももない。そしてこれから先もこういうこととは縁がないだろう。一人で食べているだけあって、いつも人より早く食べ終わってしまう。別にやることもない俺は、こうした時間を寝たフリをしてすごしている。そして今日も寝たフリをして時間を潰していた。寝たフリを続け数10分たったころ、ふと隣に人の気配を感じた。どうせ俺の隣の席の奴としゃべくってるんだろう、などと思っていた。肩に何かが触れた。気にせず寝たふりを続けているとまた肩になにかがふれる。おかしいと思い、人の気配がしていたほうに顔を向けてみた。そこには一人の女性が立っていた。その女性は俺にこう言った。
「私と友達にならない?」

2006/10/06/Fri 02:30:57  呪いの目、呪われた心/CM:0/TB:0/

§ 飯田 香菜1-1

私、飯田香菜は生まれつき憎まれることが多かった。成績優秀、頭脳明晰、運動神経抜群。自分自身、私は完璧な存在だと思っていた。しかし、人間は尊敬、憧れという感情よりも嫉妬などの負の感情のほうが強い。私が表面上では友達として認識している人間でも影では私の悪口をかなり言っている。そんなことに気づかないほど私は落ちぶれていない。まあ実際、私自身性格が悪いのはわかっている。しかし、私はこれは欠点ではなく、私の個性だと自負している。だから別に性格を直そうなどとは、一時たりとも思ったことはない。だが、周りからしてみれば私、飯田 香菜の唯一の欠点であると認識されている。人間というものは人の弱みにつけこみ、あたかもその人間の生気でも吸うかのように攻め続ける。
この醜く愚かな生き物達に制裁をくわえてやりたい。いつからか、そう思うようになっていた。私以外の人間などゴミクズにすぎない。この世にはびこんでいる汚物をどうにか処理したい。しかしこのクズ社会は狂っている。クズをゴミ箱に入れようとしただけで反感をかう。まあ、それこそが同類たる証拠なのでしょうがない。すなわち、この地球上に存在する、ほとんどの人間がクズってことがそのことで言えるだろう。だからまだ、私はクズをゴミ箱に捨てられずにいる。
 中学3年になって自分の進路を決めるときがきた。私は当たり前のようにこの県で最高ランクに位置する高校を選ぶはずだった。あの話を聞くまでは・・・。

2006/10/07/Sat 07:01:26  呪いの目、呪われた心/CM:0/TB:0/
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